小児科医は「子どもの総合医」として、病気の診断や治療のみならず、乳幼児健診や予防接種などの健康管理まで幅広く診療いたします。
特に、乳幼児や小さなお子様は、自分の困っている症状などを誰かにはっきりと伝えることができません。そんな子どもにとっても、子どもの健康な成長を願うお父さま・お母さま方にとっても、頼りできるのは、身近にある小児科だと思います。
体のご心配ごとから健康相談まで、些細なこともお気軽にご相談いただきたいと思います。また、当院は小児科の中でも、感染症・免疫疾患・アレルギー疾患の経験が豊富です。アレルギー体質相談・喘息相談なども、お気軽にご相談ください。
インフルエンザ・感染性胃腸炎・ノロウイルス・水痘・おたふくかぜ・手足口病など、その他さまざまな感染症の相談にお応えします。
感染症については、子どもでも大人でも、医療機関での検査なしに症状で病気を自己判断することは困難と思います。どうぞお早めにご相談ください。感染症がご心配な方は、健康診断や予防接種の患者様と接触しないように診察いたしております。
季節性のアレルギー性鼻炎の代表は、スギ花粉症です。通年性のアレルギー性鼻炎の主な原因(アレルゲン)は、ダニ、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などです。これらのアレルギー性鼻炎の症状に対して、内服薬(飲み薬)、点鼻・点眼薬、花粉症注射など、症状を和らげるの対症療法と、根本的な体質改善を行うことでアレルギー性鼻炎の症状を改善を期待する根治療法を実施しております。
花粉症の治療について
花粉症注射は、年齢が12 歳以上で体重20kg 以上の方が対象となります。根治療法は、スギ花粉とダニアレルギーに対応するスギ・ダニアレルギー経口減感作療法(アレルゲン免疫療法)を行っております。アレルゲン免疫療法は、5歳以上が対象となります。さらに詳しくは花粉症ページでご確認ください。
現在、日本人の約4人に1人がアレルギー性鼻炎と言われる時代となっています。アレルギー性鼻炎の症状による集中力低下は、お子様であれば、勉強や思考力の低下などへも影響します。特に、子どもの花粉症は年々増えております。スギ花粉症は、花粉が飛散する時期(1月下旬~4月)と風邪やインフルエンザが流行する時期が重なるため、判断が難しいこともあります。ご心配な症状はお早めにご相談ください。
子どもに食物アレルギーは、成長段階で消化機能が未熟で、アレルゲンであるタンパク質を小さく消化することができないことが原因の1つと考えられています。そのため、成長に伴い消化吸収機能が発達してくると、食べられるようになる可能性が高いのです。
しかし、中には大人になっても症状が続くものもあり、幼児期後半以降に発症した食物アレルギーは、治りにくいといわれています。また、子どもによって症状もさまざまです。迅速な対応が必要なこともあります、気になる症状やお心配な事は、どうぞご相談下さい。
食物アレルギーの症状
- 皮膚の症状:じんましん、かゆみ、赤み
- 呼吸器の症状:くしゃみ、せき、呼吸困難、ぜーぜー
- 粘膜の症状:口の中がイガイガする、唇や口の中が腫れる、まぶたが腫れる
- 消化器の症状:腹痛、吐き気、嘔吐
- アナフィラキシー:以上のような複数の臓器症状が全身に出るものが、アナフィラキシー
のどの粘膜も腫れてくる可能性があります。この場合は、気道がせばまり、せきや、声がれ、声が出なくなってきたりします。進行すると窒息する可能性もありますので、迅速な対応が求められます。
食物除去指示書(診断書)の作成
保育園や学校提出する食物アレルギーの指示書(診断書)を作成しております。ご希望の方はお気軽にお申出下さい。
お子様の順調な成長・発達と健康を守るための乳幼児健診を行っています。当院はさいたま市乳幼児健診実施医療機関です。さいたま市の乳幼児健診は、対象の方は無料で受けることができます。
それ以外の月齢でも、お子さんの発育記録や、気になることがあれば、乳幼児の検診や育児相談、赤ちゃん相談を受付けています。
当院で実施するさいたま市の乳幼児健診
- 4ヶ月健診(満4ヶ月から満6ヶ月未満)
- 10ヶ月健診(満10ヶ月から満1歳未満)
- 1歳6ヶ月健診(満1歳6ヶ月から満2歳未満)
- 3歳健診(満3歳6ヶ月から満4歳未満)
公費・任意にかかわらず、各種予防接種を行っています。予防接種(ワクチン接種)によって、感染症・病気を防ぐために必要な免疫を体につけたり、強くすることができます。感染症の中には、発症すると命にかかわる重大な病気もあります。子どもの健康を守るため、周りの方への感染を防止するためにもワクチン接種は行われます。